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出せない手紙
返信用の切手を同封して、しっかりと封を閉じた手紙。切手も貼った。

だけど、ポストの前に立った私は、手紙を出せず、引き返した。


母と、私が幼稚園、小学生だったころの話をして、ふと一人の男の子を思い出した。

それは今回ばかりではない。

幼き日々を振り返るとき、決まって思い出すのは、一人の少年のことだった。


それは小学3年生のとき。

近所に住む少年と同じクラスになった。そして、どういうわけか、とても仲良くなった。

よく一緒に帰っていた。

檻が無ければ噛み付かれそうな、ドーベルマンのような犬が3匹いる帰り道。

一人だと怖くて遠回りして帰ったけど、少年や、その他の友達が一緒なら安心して帰れた。

その少年はアイスホッケーを習っていた。

ある日給食ワゴンの角に頭を打って、涙をこらえて走って帰った彼を心配した。


名前もフルネームで憶えている。

私の転校により、1年も共にしなかった日々。

人生を考えれば、たった一瞬とさえ思える短さ。

だけど、なのに、その少年の存在は、今日まで私の記憶にしっかりと刻まれていた。


「今頃どうしているだろう」「どんな青年に成長したのだろう」

よく考えたものだ。

そして、知ってしまった。彼の現在を。どこに居て、何をしているのか。


少年は私の想像を超えた人物となっていた。

私の中のかすかな記憶の面影を残し、想像を超えた人物となっていた。

こんなにも憶えている彼は、私のことを憶えていてくれているのか、どうしても気になった。

だから手紙を書いた。

だけど、少し考えて、その手紙は出さずに引き返した。そして今、私の手元にある。


彼は今もアイスホッケーを続けていた。続けていたどころか、日本を代表するプレーヤーだ。

そして、結婚していた。

細くって、やんちゃで、まだ小学3年生だった少年は、大きく大きくなっていた。


思えばそうだ。

私も小学3年生のあの日から今日まで、いろんなことがあった。

笑いすぎて息が出来なくなった日もあれば、悔しくて、辛くて、苦しくて、泣き通した夜もあった。

私がいろんなこと考えたり、悩んだり、見たり、知って毎日を過ごしたように、

彼にも同じ月日が流れ、大切な瞬間を何度も乗り越えてきたんだ。


私のことなど憶えているか分からない。

本当は、私のこと、しっかりしっかり憶えていてほしい。

だけど、私は彼に手紙を出すことが出来なかった。


彼が私を憶えていようと、いまいと、彼は今とても幸せに過ごしていて、

そして私も幸せに満ちた、とても充実した毎日を過ごしている。

これが大事で、あの頃の想い出は、

今私の頭の中で描かれた美しいもののままで残しているのが良いと思えたから。

知りたくても知る必要などないこともある・・・

知らないほうが良いことだってある、そう思えた。


今は、簡単には行けないような遠い遠い町にいるあの少年。

あの数ヶ月の思い出が、彼にとっても忘れがたいものであると信じて、

私は遠いこの北の町で、彼の活躍を応援しようと、そう思った。


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[2009/02/25 20:10] | ひとりごと | トラックバック(0) | コメント(0) |
女性の味方
男性と女性は、心の底から理解しあえるのだろうか?


とある事件がきっかけで、私は昨夜、職場の先輩3人と、あわせて4人で

朝の3時まで、そんなことを議論していた。

まぁ、「議論」は大げさかな。大半は笑い話だったから。


私には大切な恋人がいるし、信頼している男友達もいるし、尊敬している先輩もいる。

同じ事で喜んだり笑ったり、共通の趣味があったりで、理解し合えていると思う。

だけど、今回の事件をきっかけに、コレだけは理解しあえないのではないかと思えた。

コレというのは、具体的に例えてみるならセクハラとか、そういうこと。


昨夜(正確には今朝)話し合ったテーマは、とある事件がきっかけで、

このセクハラといった類の問題で、男性と女性は理解しあえるのだろうか、ということになった。


ひとことに「女性」と言っても、4人も集まれば、1つの事件に関して

思うことも、ひっかかることも、不安になることも違っていて様々だった。

だけど共通していたのは、女性は女性の心を理解しようとし、

このような事件の真の恐ろしさは、男性は分からないだろう、ということだった。


もちろん、女性の気持ちや恐怖心を理解しようとしてくれる人は大勢いる。

とても頼もしくて、温かくて、心から嬉しく思う。

だけど、「あんなの気にするな」とか、そういうことでは済まされないと思うのだ。

「忘れろ」なんて100%無理だ。それが出来ないから苦しくて震えながら涙を流す。

なんとしてでも解決させなければ。「無かったこと」になど、絶対にしてはならない。


野放しにしておいたから、こんな事件が起こっても、

平然と、そこに座ってその事件について真剣に考えているふりをしているヤツがいる。

恥ずかし気もなく、むしろ積極的に自分の意見を堂々と述べているヤツがいる。


被害を受けた女性が悪いとさえ言ってしまう人もいる。

女性が男性に勘違いさせたのだと。男性が勝手に勘違いしたのではなく、女性のせいだと。


「じゃあ何ですぐ周りに知らせなかった?」と言ってしまう人もいる。

被害を受けた恐怖心と心細さで、思い出したくないことだと分からないのだろうか?


「逃げればよかったのに」と簡単に口にする人もいる。

悔しいけれど、力は到底及ばない。そういうときだけ対等な扱いをするの?


もちろん、何度でも言うけど、すべての男性がこうじゃない。

ただ、全ての人に、被害者の気持ちを考えてもらいたいのだ。

いつの時代も、心から女性の活躍を応援してくれる男性は大勢いる。


人の心に、一生残る不快感と傷を与えておきながら、

周りに頼りにされて、慕われて、大きな声で笑っている人間が、実際にいる。

そして、自分ではフェミニストを気取っているという、とんでもない人間が。


そういう人に、こういった事件に口を出す権利があるのだろうか?

女性は、こんな男を、そのまま放っておいて良いと思っているのだろうか?


「立ち上がらなければならない」

私は常にそう思っていると、4人はそう口にした。


恋人として、友達として、理解しあえるのなら、当然職場でだって理解しあえる。

理解しあえたなら、それは対等だ。平等だ。

全ての男性に理解してもらえるとは思わない。

だけど、女性陣が小さくなっていちゃダメだ。そんな必要などない。

意見を述べなければ。発言せねば。そしてそれを消されていてはいけないのだ。


こういうことは、どうしたって分かりあえなくても、

被害を受けた女性を救い出せるのは、やはり女性で、

全てを男性が解決するのが当たり前だと思わせてはいけない。


[2009/02/18 19:53] | ひとりごと | トラックバック(0) | コメント(0) |
夢と現実
2週間の学生生活はアッつつつという間に終わり、

未だに現実を受け入れられないでいる私。

北海道に帰って来たら、またいろーんなこと考えなくてはならないでしょ。

仕事が思うように進まないとか、これからの自分のこととか。


でも、帰って来て良かったと思うこともたくさんあった。

職場で隣に座っている女性の先輩から

「やっぱりサリーさんがいると盛り上がりますよ」と言ってもらえたこととか、

たくさんの子どもたちが笑顔で「久しぶり~!!」と声をかけてくれたこととか

ベテランの先輩が、わざわざ私の席まできて「お疲れ様、どうだった?」と気にかけてくれたこと。


これからは春以降の自分のために頑張ろうって思う。

だけど、春からいろんなことが起きそうで、なんだか怖いし煩わしい。

せっかく2週間の学生生活で、勉強への気持ちを高めてきたのに。


こうなったら、全てを受け入れて突き進んでしまえ!!

とことん必死になれば、痛みすら感じないのかも。

私は必死でやれるはずだ。叶うかは別として。

だって本気だもん。力は足りないかもしれないけど、想いは本気。

それに、大切な約束がある。

その約束を一日でも早く果たしたい。


約束のためだけでも頑張れそう。

だからお願い。私より悲しむのはやめてね。

私は何度でも頑張るから。

夢のために、遠回りして、時間をかけて、ようやくここまで来たんだから。



[2009/02/03 19:17] | 夢のはなし | トラックバック(0) | コメント(3) |
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いつか花を咲かせる日が来るまで、 いろんな気持ちを書き留めてゆく・・・。

プロフィール

サリー

Author:サリー
サリーです。
出身地:北海道
現在地:北海道
好き:オシャレ、犬、美しい人、舞台鑑賞、バラ、空
今月の目標:沈黙

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